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二次クレームは避けられる!二次クレームを起こさない為の準備と心得。発生してしまった場合の対処法とは?

二次クレーム

現代社会では、企業側の対応次第で、一度のクレームが“二次クレーム”へと発展し、企業の評判を大きく損なうリスクも潜んでいます。 本記事では、二次クレームの定義から発生原因、そして未然に防ぐための準備と具体的な対処法までを徹底解説。顧客とのトラブルを最小限に抑え、企業の信頼と顧客満足度を向上させるためのノウハウが満載です。二度とクレームで頭を悩ませたくない方、必見です。

二次クレームとは?

二次クレームの定義

二次クレームとは、企業が顧客からのクレーム(一次クレーム)に対応した結果、その対応内容や対応時の態度に顧客がさらに不満を抱き、新たなクレームを発生させることを指します。顧客は最初のクレームが解決しなかった場合だけでなく、解決したと思っても、対応の過程で企業側に誠意を感じられなかった場合などに、二次クレームに発展することがあります。

二次クレームは様々な場面で発生する可能性があります。重要なのは、顧客の視点に立ち、顧客が何に不満を感じているのかを理解した上で、適切な対応を行うことです。

なぜ二次クレームが発生するのか?

二次クレームは、企業にとって顧客満足度を低下させ、ブランドイメージを損なう可能性もあるため、その発生原因を理解し、未然に防ぐための対策を講じることが重要です。二次クレームが発生する要因は、顧客側の心理や企業側の対応など、さまざまなものが考えられます。

顧客側の心理

顧客が二次クレームを起こしてしまう背景には、以下のような心理が考えられます。
* 初期対応への不満:最初にクレームを伝えた際の企業側の対応に不満を感じ、その場では引き下がったものの、後から怒りがこみ上げてきたり、不信感が募ったりする場合があります。例えば、担当者の対応が冷淡であったり、誠意を感じられなかったり、問題解決が遅々として進まなかったりすると、顧客は「きちんと対応してもらえない」という思いを募らせ、二次クレームへと発展しやすくなります。
* 感情の Eskalation(エスカレーション):最初のクレーム対応で、顧客の怒りや不満が適切に解消されなかった場合、その感情は時間とともに増幅し、より大きな怒りへと発展することがあります。初期対応の際に、顧客の言い分を最後まで聞かずに遮ったり、言い訳がましい説明をしたり、責任転嫁ともとれる発言をしてしまうと、顧客の感情を逆なでする可能性があり、二次クレームに繋がりやすくなります。
* 企業への不信感:一度クレームを申し立てたにも関わらず、状況が改善されない場合、顧客は企業に対して不信感を抱き、その不信感が二次クレームに繋がるケースがあります。顧客は「この会社は信用できない」「また同じようなことが起きるのではないか」という不安や不信感を募らせ、それが二次クレームという形で表面化するのです。

企業側の対応

顧客側の心理に加え、企業側の対応が二次クレーム発生に繋がるケースも少なくありません。
* 顧客対応の不備:顧客対応の質が低く、顧客の不満を解消できない場合、二次クレームに発展する可能性があります。顧客対応においては、マニュアル化された杓子定規な対応ではなく、顧客の状況や心情を理解した上で、柔軟かつ丁寧な対応を心がけることが重要です。
* 情報共有の不足:社内で顧客情報や過去のクレーム対応履歴が共有されておらず、適切な対応が取れない場合も、二次クレームに繋がりやすくなります。顧客情報やクレーム対応履歴をデータベース化し、全社員がいつでもアクセスできるような体制を構築することで、顧客に対して一貫性のある対応が可能となり、二次クレームのリスクを低減できます。
* 対応の遅延:クレーム対応が遅れると、顧客の不満はさらに高まり、二次クレームに発展する可能性があります。顧客からの問い合わせやクレームに対しては、迅速かつ的確な対応を心がけることが大切です。
二次クレームは、顧客と企業の間に生まれた溝を放置することで、さらに深い溝へと発展してしまう可能性があります。顧客の声に真摯に耳を傾け、顧客満足度向上に努めることが、結果的に二次クレームの発生を抑制することに繋がります。

二次クレームを避けるための準備と心得

二次クレームは、企業にとって大きな損失をもたらす可能性があります。顧客との信頼関係を損ない、企業の評判を傷つけ、さらには法的措置に発展することもあります。そのため、二次クレームを未然に防ぐための準備と心得が重要になります。

顧客とのコミュニケーション

二次クレームの多くは、初期対応における顧客とのコミュニケーション不足が原因で発生します。顧客の立場に立って、丁寧かつ分かりやすい説明を心がけ、不安や不満を解消することが大切です。

顧客の声を傾聴する

顧客が何に不満を感じているのか、何が問題なのかを把握するために、まずは顧客の言葉に耳を傾けましょう。 相手の言葉に反論したり、自分の意見を押し付けたりするのではなく、まずは顧客の気持ちを理解することに努めましょう。
顧客の話を聞く際には、以下の点を意識しましょう。

  • 共感の姿勢を示す
  • 顧客の気持ちに寄り添い、理解を示すことが大切です。「お気持ち、お察しいたします」「それは大変でしたね」といった言葉をかけることで、顧客は安心感を得られます。
  • 非言語コミュニケーションも意識する
  • アイコンタクト、うなずき、姿勢など、言葉以外のコミュニケーションも重要です。顧客の話を真剣に聞いている姿勢を示すことで、信頼関係を築きやすくなります。

分かりやすい説明を心がける

顧客は、専門用語や複雑な説明を理解できない場合があります。顧客の立場に立って、分かりやすい言葉で説明することが重要です。専門用語を使う場合は、その都度分かりやすく説明する、図や表を用いて視覚的に説明するなどの工夫をしましょう。また、早口になったり、一方的に話したりするのではなく、顧客のペースに合わせて、ゆっくりと話すことが大切です。

誠実な対応を心がける

顧客は、企業側の誠意を感じ取ることができるものです。たとえ企業側に非がなかったとしても、顧客の立場に立って、誠意を持って対応することが大切です。

  • 謝罪は状況に応じて適切に行う
  • 顧客に不快な思いをさせてしまった場合は、まずは謝罪の言葉を伝えましょう。ただし、企業側に非がない場合でも、謝罪することで顧客の怒りを鎮める効果も期待できます。状況に応じて、適切な謝罪の仕方を判断することが重要です。
  • 責任逃れをしない
  • 問題の責任を他部署や顧客になすりつけるような言動は避けましょう。問題解決に向けて、企業として責任を持って対応する姿勢を示すことが重要です。

二次クレーム発生時の対処法

二次クレーム発生時は、初期対応が非常に重要になります。適切な初期対応を行うことで、顧客の怒りを鎮め、事態の沈静化を図ることができます。また、企業に対する信頼を回復できる可能性もあります。逆に、初期対応を誤ると、顧客の怒りが増幅し、事態が悪化する可能性があります。最悪の場合、企業の評判を大きく損ない、顧客離れに繋がる可能性も否定できません。

初期対応の重要性

初期対応の重要性を示すために、実際にあった事例を挙げながら解説します。ある飲食店で、顧客が料理に髪の毛が入っていたとクレームを入れたとします。この時、店員が謝罪もせず、「お客様の髪の毛ではないですか?」と発言したとします。このような対応をされた場合、顧客は怒り心頭となり、二度とこの店を利用したくないと感じるでしょう。そして、この時の怒りをSNSに投稿するかもしれません。その結果、店の評判は大きく損なわれてしまうでしょう。

一方、別の飲食店で同様のクレームが発生したとします。この時、店員は顧客に対して、深く謝罪し、すぐに料理を交換することを提案しました。顧客は店員の誠意ある対応に満足し、その後もこの店を利用し続けています。この事例からわかるように、初期対応次第で、顧客の反応は大きく変わるのです。

具体的な対応手順

二次クレーム発生時の具体的な対応手順は以下の通りです。

落ち着いて顧客の言葉に耳を傾ける

顧客が怒っている場合、まずは落ち着いて顧客の言葉に耳を傾けることが重要です。顧客の言い分を遮ったり、反論したりすることは避けましょう。顧客は自分の気持ちを聞いてほしいと思っています。そのため、まずは相槌を打ちながら、顧客の言葉にじっくりと耳を傾けましょう。

謝罪と状況の確認

顧客の言葉に耳を傾けたら、まずは謝罪をしましょう。この時、重要なのは、誠意を持って謝罪をすることです。頭を下げるだけでなく、「この度は、大変ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。」のように、言葉で伝えるようにしましょう。その上で、状況の確認を行いましょう。顧客がどのようなクレームを言っているのか、なぜクレームに発展したのかを把握することが重要です。状況を正確に把握することで、適切な対応策を検討することができます。

解決策の提示

状況の確認ができたら、顧客に対して解決策を提示しましょう。顧客が納得できる解決策を提示することが重要です。顧客の立場に立って、何が最善の解決策なのかを考えましょう。例えば、商品に不具合があった場合は、交換や返金などの対応が考えられます。サービスに問題があった場合は、謝罪や改善策の提示などが考えられます。

解決と再発防止

顧客に納得してもらえたら、速やかに解決策を実行しましょう。そして、同様のクレームが二度と発生しないように、再発防止策を検討しましょう。再発防止策を講じることで、顧客満足度の向上に繋がるだけでなく、企業の信頼回復にも繋がります。例えば、「顧客対応マニュアルの作成」「社員教育の徹底」「顧客の声を収集する仕組み作り」などが考えられます。顧客の声を収集することで、顧客のニーズを把握し、サービスの改善に繋げることが可能になります。

二次クレームを未然に防ぐための顧客対応の基本

顧客との信頼関係を築き、顧客満足度を高めることは、二次クレームを未然に防ぐための最も効果的な方法です。顧客が企業に対して信頼感を抱き、満足感を得ている場合、たとえ一度トラブルが発生したとしても、感情的なエスカレートや二次クレームに発展する可能性は低くなります。

顧客満足度を高める

顧客満足度を高めるためには、顧客のニーズを的確に捉え、期待を超える商品やサービスを提供することが重要です。

ニーズに合わせたサービス提供

顧客一人ひとりのニーズを把握し、それぞれのニーズに合わせたサービスを提供することで、顧客満足度を高めることができます。例えば、顧客の購買履歴や属性に基づいたおすすめ商品の提案や、顧客の問い合わせ内容に合わせた丁寧なサポートなどが挙げられます。顧客は、自分に寄り添ったサービスを受けていると感じると、企業に対して好印象を抱きやすくなります。

信頼関係を築く

顧客との信頼関係を築くためには、顧客とのコミュニケーションを大切にし、誠実で透明性の高い対応を心がけることが重要です。

誠実で透明性の高い対応

顧客に対して、常に誠実で正直な対応を心がけ、企業として後ろめたいことがないという姿勢を示すことが大切です。
顧客は、企業の誠実さや透明性を感じ取ると、安心して取引できる相手だと判断し、信頼関係を築きやすくなります。

長期的な視点を持つ

顧客との関係を一過性のものと捉えるのではなく、長期的な視点を持って顧客と向き合い、良好な関係を継続していくことが大切です。
顧客は、企業が長期的な視点で関係性を重視していると感じると、企業に対して信頼感を抱き、長期的な関係を築きたいと考えるようになります。
顧客満足度を高め、顧客との信頼関係を築くためには、顧客の声に耳を傾け、顧客の立場に立った対応を心がけることが重要です。顧客を大切にする企業文化を社内に浸透させることで、二次クレームを未然に防ぎ、顧客との良好な関係を築くことができるでしょう。

まとめ

二次クレームを避けるためには、顧客とのコミュニケーションを円滑にし、信頼関係を築くことが重要です。顧客の立場に立って考え、誠実に対応することで、顧客満足度を高め、二次クレーム発生のリスクを軽減できます。また、社内体制を整え、予想されるクレームへの対応策を事前に検討しておくことも大切です。

2024年7月26日