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商品リコール時に求められる企業対応

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― コールセンターの役割と他部署・トップとの連携 ―

はじめに

商品リコールは、企業にとって最も大きな危機のひとつです。消費者の安全と信頼を守るためには、迅速かつ誠実な対応が不可欠。特に「顧客の声」を直接受け止めるコールセンターは、現場の最前線として大きな役割を果たします。

本記事では、リコール発生時における コールセンターの役割他部署・経営層との連携のあり方 を解説します。


コールセンターが果たす役割

1. 消費者との接点としての一次対応

リコールが発表された直後、最も多くの反応が集中するのがコールセンターです。
「なぜ不具合が起きたのか」「どうやって返品できるのか」といった質問が殺到します。

ここで重要なのは、

  • 回線の増設やオペレーターの増員
  • FAQやスクリプトの整備
  • 顧客に安心を与える“共感型”の対応

消費者は「自分の声が届いた」と感じられることで、怒りや不安が和らぎます。

2. 情報の収集と社内共有

オペレーターが受けた問い合わせは単なる個別対応で終わらせず、

  • どの地域で
  • どのような不具合が
  • どの程度の頻度で起きているか

といった形で集計・分析されます。
この情報が品質管理や製造部門に速やかに共有されることで、原因究明が加速します。

3. 企業姿勢を伝える窓口

リコールは「信頼の危機」です。オペレーターが伝える一言一言が、企業の誠実さを示すメッセージになります。
単なる手続き案内にとどまらず、謝罪や再発防止の取り組みを繰り返し伝えることが大切です。


他部署との連携の重要性

  • 品質管理部門
     コールセンターで集めた顧客の声は、原因究明や再発防止策に直結します。
  • 物流・販売部門
     返品・交換・返金の流れを設計し、顧客対応を円滑に。
  • 広報部門
     問い合わせ状況や消費者の不安の声を基に、正確なメディア対応やSNS発信を行います。
  • 法務・コンプライアンス部門
     行政報告や表示内容の確認を担い、法令違反リスクを防ぎます。

このように、コールセンターを起点とした「情報のハブ化」が、全社対応のスピードと正確性を左右します。


トップマネジメントの関与

リコール対応で大切なのは、現場に任せきりにせず、トップが責任を明確に示すことです。

  • 迅速な意思決定
    補償範囲や対応方法を早期に決定し、混乱を防ぎます。
  • リーダーシップの発揮
    トップが直接謝罪や説明を行うことで、企業の誠意を社会に示すことができます。
  • 現場への支援
    コールセンターや広報部門に十分なリソースを割き、現場の負担を軽減することが信頼回復への近道です。

成功と失敗を分けるポイント

  • 成功するケース
     専用窓口を早期に開設し、FAQやスクリプトを徹底。
     SNSや公式サイトで逐次最新情報を公開。
  • 失敗するケース
     電話がつながらず、消費者の不満が拡大。
     部署ごとに回答が食い違い、混乱を招く。
     トップのコメントが遅れ、炎上や不買運動に発展。

まとめ

リコール対応は「コールセンターを中心とした全社対応の総合力」が試される場面です。
消費者の声を集め、他部署と連携し、トップが迅速かつ誠実に発信する――。
このサイクルを回せる企業こそが、信頼を取り戻すことができます。


平時からできる備えと外部活用の選択肢

広報・CS部門にとっての課題は「平時から準備をしているかどうか」です。

  • リコール対応マニュアルの策定
  • FAQやスクリプトの整備
  • コールセンター・他部署との連携訓練
  • トップ発信の想定シナリオづくり

これらを準備しておくことが不可欠ですが、社内だけで十分な体制を整えるのは難しいケースも少なくありません。

そこで選択肢となるのが、外部相談窓口の活用です。
CWSが提供する 「お客様相談窓口代行」 は、

  • リコール時に増加する問い合わせの一次受け皿
  • 顧客の声を正確に収集・整理し、社内に共有
  • 苦情対応や不安を和らげる傾聴対応

といった役割を担い、企業の危機対応を支えます。

👉 「誰にも言えなかったこと、ここなら話せる」 を掲げるCWSの外部相談窓口サービスは、平時から導入しておくことで、リコール対応における「スピード」と「信頼」の両立に貢献できます。

2025年9月3日